世界フィギュア2008(女子シングル)に感動する。
事前に、主なメダリスト候補のレビューなんかもして、わくわくしながら待っていた女子シングル。テレビ観戦はリアルタイムで見られず、結果だけをニュースでチェックして録画していたものを今見終わりました。
---[最終結果]-------------------------------------
1位 185.56点 Mao ASADA (JPN)
2位 184.68点 Carolina KOSTNER (ITA)
3位 183.23点 Yu-Na KIM (KOR)
4位 177.40点 Yukari NAKANO (JPN)
5位 174.12点 Joannie ROCHETTE (CAN)
6位 171.88点 Sarah MEIER (SUI)
-----------------------------------------------------
いろいろなドラマがあった今回の女子シングルですが、最終滑走の中野選手のパーフェクトな滑りでなんもかんも全部吹っ飛んで、もう中野選手の印象しかありません。
試合結果としては、ジャンプの回転不足などがあったらしく4位にとどまりましたが、会場は大歓声のスタンディング・オーベーションで、演技最後の決め技ドナーツスピンの時には、すごいもの見ちゃった・・・という感じで、鳥肌が立ちました。
スコアはスコアとして、でも、一人の観客としては中野選手が文句なしのNo.1と言っていいと思います。
リアルタイムでテレビ観戦できなくて残念・・・と思っていたけど、でかした自分!、ビデオに録画したおかげで何度でも繰り返し見られます。
フリーで使った『スペイン奇想曲』は、シーズン序盤にはじめて聴いたときから気に入っていてCDを入手したりしてたんですが、いまさらながら、この曲は中野選手の演技にとてもよく合っていて、今回のパーフェクトな演技の助走はこの曲を選んだときから始まった!、という気がします。
中野選手といえば、2シーズン前の『アメージング・グレース』のエキシビジョンとか、昨シーズンの『SAYURI』のSP(ショートプログラム)のような、清楚でたおやかで女性的な曲が似合うというイメージですが、自身でも今回の世界フィギュアのテーマを「根性」と言い切ってしまうようなド根性娘の一面もあります。
演技の中でも、スピンはどこまでも優雅な一方でジャンプでは力強さを感じさせるというように、イメージでも演技でも、「可憐な女」と「強い女」の二面性を併せ持っているのが中野選手の魅力になっているのではと思います。
これまでのプログラムの選曲では、中野選手の大躍進した2シーズン前のプログラムでいうと、SPがノリのよい『ムーランルージュ』で「強い女」モード、FS(フリースケーティング)がバレエの『ドン・キホーテ』で「可憐な女」モードというように、中野選手のどちらかの一方の面をフィーチャーしているような感じだったのですが、『スペイン奇想曲』は、一曲の中に「可憐な女」と「強い女」が同居する2in1な稀有な曲だったのではないかと思うのです。
トランペットが高らかに鳴り響く冒頭部、ここでは力強くトリプルアクセル、それからバイオリンが勇ましく音を刻んでいくなかで次々に3回転ジャンプを決め、ハープが「ポロン、ポロン」と優しく奏でられるパートではコンビネーションスピン、ハープのメロディとスピンのポジションの変化がぴったりはまっていて、会場中が中野選手の世界に引き込まれていくのを感じました。
ここからバイオリンパートに戻って、ジャンプ・ジャンプ・ジャンプ!、バイオリンの音の後ろからハープの音が浮かび上がってくるところで再び美しいポジションのスピン、バイオリンに後押しされるようにコンビネーションジャンプを連続で決めて、盛り上がりが最高潮になったクライマックスに中野選手の代名詞であるドーナツスピンの高速回転が盛り上がった会場をさらに盛り上げる。
わー
わー
わー
と、こんな感じなんですが伝わったでしょうか。(ここを書くために、またビデオ見返しました)
ハープのパートとバイオリンのパートが上手くスピンとジャンプに振り分けられているところがポイント。曲調の違うパートが交互に来るような感じなんだけども、もともとが1つの曲なので曲の流れが途切れることなく、プログラム全体に一体感があります。
それともうひとつ、書きながら気づきましたが、『スペイン奇想曲』の全体に感じられる「気高さ」というのも、中野選手にぴったりと合っているのではないでしょうか。この曲を聴くと、高いプライドを持った強い騎士の姿が思い浮かぶんですよねぇ。その騎士の「気高さ」が、中野選手の可憐さと力強さ、清楚さとド根性の底に一貫して流れる彼女の個性の核なのかなと。
いやあ、でも、本当の感動は、たくさん言葉を使っても表現し切れませんねー。
それがもどかしいけれども、そんな感動の大きさ深さがうれしい土曜の夜です。
◇◇◇
Swan-The Best Of Figure Skate Music
昨年の秋に『スペイン奇想曲』のCDを探した時はなかなか見つかりませんでしたが、年末に出た今シーズンの主な選手のプログラム曲を集めたCDに『スペイン奇想曲』も収録されてますね。
てか、ジャケット写真中野選手だー。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/66449/40601468
この記事へのトラックバック一覧です: 世界フィギュア2008(女子シングル)に感動する。:



コメント
すごかったねぇ。私もハルに邪魔されるので、リアルタイムで見ていながら、しっかりHDにも収めて、気になる選手は再度見て、と楽しんでいます。
中野選手のドーナツスピン、本当に見事に綺麗で惚れ惚れします。演技もすごく良かったから、4位なのが本当に残念です。プロ視線でのジャッジからしたら仕方ないのかも知れないけれど、観客視線ではブーイング、かな。
投稿: ちょら | 2008/03/23 22:39
実際、会場ではブーイング起きてたみたいですね。
まぁでも、来シーズンから中野選手への得点はもっと高く出やすくなるだろうし、次のオリンピックへの楽しみが増えたということで、自分の中で納得させています。
はぁ~。でも、あれからもう1週間たったのか~。
週末にも、何度か中野選手の演技をビデオ再生したりして、
世界フィギュアの余韻を楽しんでました。
投稿: yama(管理人) | 2008/04/01 11:32