世界フィギュア2008(ペア)を堪能する。
今年は今まであまり放送されなかったペアの競技までテレビ放送されるようになりました。
これも、浅田真央をはじめとする日本でのフィギュア熱の高まりのおかげですが、日本人がペア競技でもメダルを取れる位置にいるということも大きいのではと思います。
ペアは日本代表選手はいないけれど、これまでも日本の女子選手が海外で外国人選手とペアを組んで活躍している分野。今年は、アメリカ代表の井上怜奈選手と、ロシア代表の川口悠子選手が出場です。
---[最終結果]-----------------------------------------
1位 202.86点 Aliona SAVCHENKO / Robin SZOLKOWY (GER)
2位 197.82点 Dan ZHANG / Hao ZHANG (CHN)
3位 192.78点 Jessica DUBE / Bryce DAVISON (CAN)
4位 191.33点 Yuko KAWAGUCHI / Alexander SMIRNOV (RUS)
5位 186.78点 Qing PANG / Jian TONG (CHN)
6位 169.61点 Meagan DUHAMEL / Craig BUNTIN (CAN)
10位 157.20点 Rena INOUE / John BALDWIN (USA)
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◆シャフチェンコ/ショルコビー組(1位)・ジャン/ジャン組(2位)
前評判通り、シャフチェンコ/ショルコビー組が初のチャンピオンに。パーフェクトな演技とはいかなかったけれども、地力の差で逃げ切りました。
スレンダーな白人のシャフチェンコと、マッチョな黒人(+ヒゲ)のショルコビーは、いかにも『フィギュアスケート界の美女と野獣』という感じです。このペアは、去年のSPで見たイケイケノリノリな『レジェンド・オブ・メキシコ』のプログラムが印象的だったんですが、今年はタイトル奪取を意識したのか風格のある感じの選曲。個人的には、イケイケノリノリ系が好きだったんだけどなー、と若干物足りなかったりもするんですが、来シーズンから、世界チャンピオンとしてまたいろいろなタイプの曲にチャレンジしてくれるのではと期待します。
「美女と野獣」といえば、2位のジャン/ジャン組もスレンダー&マッチョという意味では十分そうですが、個人的キャッチフレーズとしては彼らは『フィギュアスケート界のライオンキング』。女性のジャン選手が「猫」、男性のジャン選手が「熊」で、アクロバティックな技をばしばし決めるなにか動物的な感じがします。
そう思ってしまうのは、プログラムを通して曲の世界を氷上に作り出すという部分が少ないからかなー、という気がするから。見ていて「おぉ」(技に驚く)となるけど、「わぁ」(演技にうっとり)にまではならない。
中国の選手は、昨年のチャンピオンのシェン/ツァオ組も、2シーズン前のチャンピオンのパン/トン組(今年は5位)も、「若い頃は技のすごさだけが目立っていたけど、表現力が磨かれた」と言われてチャンピオンになっているので、トリノ五輪、世界フィギュアと2位が続いてあと一歩でタイトルに手が届かない彼らも、数年後にはきっと・・・。
◆デューブ/デビソン組(3位)・川口/スミルノフ組(4位)
SP(ショートプログラム)で3位につけた川口/スミルノフ組のメダルへの期待を阻んで3位に食い込んだのが、カナダのデューブ/デビソン組。トリノ五輪のシーズンにシニアデビューした若いペアがこの位置まで来た、というので二人の呼吸を合わせる分だけキャリアがものをいうペア競技でも世代交代の気配がしてきました。
中国ペアのように技がすごい!とか、ドイツペアのように表現が特徴的!というのはないけれど、きっちり要素をこなす爽やかカップルというのがこのペアの特徴でしょうか。そんな選手も嫌いじゃないなー、と思う今日この頃。
演技後のデューブ選手のほがらかな笑顔に、これまでアメリカのアリッサ・シズニー選手に与えてきた『フィギュアスケート界の赤毛のアン』の称号を与えたくなりました。思えば『赤毛のアン』の舞台はカナダ。アメリカのシズニー選手より、『赤毛のアン』の称号にふさわしい気がします。そう思ってみると、デビソン選手も古きよき時代の好青年的風貌で、『赤毛のアン』の世界観にぴったりなような・・・。
メダルは逃したものの、前回の9位から躍進した川口/スミルノフ組もこれからの活躍がますます期待されます。今回は、世界フィギュア初となるスロー4回転ジャンプも決めたし、リフトでもアクロバティックなポジションで降りてきて観客を沸かせました。
ある意味彼らもスレンダー&マッチョの「美女と野獣」なんだけども、川口選手が年上ということもあってか、いや、それ以上に川口選手の気迫みたいなのがすごい伝わってきて恐れすら感じる一方で、スミルノフ選手はまだまだ若造な印象(言葉は悪いですがそんな感じ)で、『魔法使いとその弟子』という組み合わせに見えてしまう。でも、愛とか絆とかを感じる他のペアとは違うこの不思議な主従関係みたいなのが、彼らの特徴になっていて好きなんですけど。
◆井上/ボールドウィン組(10位)・デュハメル/ブンタン組(6位)
もう一人の日本人、井上選手のペアは、今回は10位に甘んじる結果でしたが、去年の東京大会で引退を表明していたのを撤回して競技復帰してくれたので、順位とかは関係なくただただうれしい。来年も競技生活を続けてくれるようなので、順位は来年に期待しましょう。
個人的な話で言うと(今までの話も全部個人的な話だけれども)井上選手の首から肩のラインが好きだということに去年の世界フィギュアで気づき、今回もキス&クライに座る姿をみて、これこれ!と一人うなづいていました。
肩幅が広く、なで肩で、あごの先と両肩の頂点で大きな三角形ができるのが美しい・・・って完全にフェチです。共感してくれるひと、いないでしょうか。
テレビ放送はされませんでしたが、最終結果をみると、さりげなく6位にはカナダのデュハメル/ブンタン組の名前がありました。
昨シーズンまで、マルコウ/ブンタン組として井上/ボールドウィン組といつも僅差で順位を争っていたのですが、マルコウ選手の引退でペアを解消。今年からブンタン選手が新たにデュハメル選手とペアを組んでいます。スコア的にはマルコウ/ブンタン組のベストスコアに近い点が出ており、1年目でこの位置というのはかなり幸先いいんではないでしょうか。マルコウ/ブンタン組は、リフトの降り方に工夫があって好きだったんですが、デュハメル/ブンタン組はどうなんでしょう?そのうちyoutubeなどで動画が見られると思うのでチェックしなければ。
なんだか、演技内容の話じゃなくて、各ペアのキャッチフレーズを考えよう、みたいな話ばかりになってますけど、まぁ、それが好きなんで・・・。だって、そうすると観戦が楽しくなるんだからさー。選手への愛着も増すしねー。
ということで、世界フィギュア2008のペア競技、堪能いたしましたー。
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