今度は、4月中旬の話。
ネットで検索をしていたら、「ものがたり観光行動学会」なる学会を発見。
自分の研究は、現在のところかなりニッチな分野だと思っていたら、学会ができていたなんて…。
ということで、大阪で開催される学会のシンポジウムを偵察しがてらのプチ旅行を計画。
雑誌の記事かなにかで紹介されていた「デラックスな夜行バス」が気になっていたので、今回挑戦してみました。
選んだのは「VIPライナー」という夜行バス。
何がデラックスなのかというと、
「ひとりひとり独立シートでリクライニングも最大140度とゆったり」
「間仕切りカーテンがついていて狭いながらもヒトの目を気にせず過ごせる」
といった感じ。
今回は、往復夜行バスという強行軍で、交通費半減を狙ってみました。
(値段は、格安夜行バスの倍だけど、それでも新幹線の半額)
アラフォーの身にはさすがにしんどかったけれども、
(行きのバスの中で誕生日を迎えてアラフォーの仲間入りしたのであった)
到着して朝早くから現地で動けることを考えると、片道で利用するのは十分アリだと思う。
で、そんな「デラックス夜行バス」で大阪に到着。
シンポジウムは午後からなので、午前中は足を伸ばして奈良に行くことにしました。
だって、夜行バスのフロントガラスに「せんとくん」の後姿を見つけたから・・・。(下の写真左)

というのは嘘で、事前に決めていて、奈良にアクセスしやすい天王寺着の夜行バスにしたんです。
天王寺発奈良行きの電車もしっかり「せんとくん」の看板でお出迎え。(上の写真右)
僕は、この数時間のプチ旅行でどれだけのせんとくんに出会うのだろうか・・・と思いをはせる。
(結果、無数のせんとくんに出会ってしまったので、その後のせんとくん写真は省略)

大阪と奈良の間は、すっかり大阪のベッドタウンになっていると思ってたのだけど、車窓はいつの間にか田園風景・・・。奈良って結構田舎にあるのだね。

そして、到着した奈良。
有名な寺は高校の修学旅行で見ているので、今回は目指すのは古い町家が残る「ならまち」エリア。
写真左:
商店街を歩いていたら、普通にお坊さんが歩いている。
京都の町には舞妓さん、奈良の町にはお坊さんが似合う。
写真右:
交通安全のバンダナのようなもの。
かつて「せんとくん」はちゃんと「大仏さん」と「鹿君」に分かれていたのだね。

商店街を抜けると、その先が「ならまち」エリアになる。
写真左:
かなり昔ながらの佇まいが残っている・・・ように見せかけて、これは写真のマジック。
フレームの外には意外と普通の住宅も建っていたりする。
写真右:
大正モダンといった風情の建物が郵便局になっている。
江戸時代から「時が止まっているような街並み」は、それはそれで見ごたえがあるけど、
「現代人は風景の邪魔」という感じもしてしまい、なんだか申し訳ない気もする。
奈良は、江戸時代の町家、大正モダンの郵便局、ザ・昭和な商店、現代的なギャラリーなんかが混在していて、
雰囲気としては統一感がないとも言えるのだけど、僕はこっちの方が好き。
こういう時代がまぜこぜの街を、僕は「時の流れを感じる街」と呼んでいます。
街を歩く自分は“現代パート代表”として風景の一部を構成しているつもり。
そして、奈良っておもしろいなぁ、と思ったのは、程よく日常生活が見え隠れするところ。
ここいい雰囲気!と思って写真を撮ろうとすると、お坊さんが現れたり、地元の親子連れがやってきたり。
上の町家の写真にも奥に軽トラックが走っている。
(平日朝10時くらいだから、観光客が少なかっただけかもしれないけど)

「ならまち」を一周したので、続いて近くにある興福寺へ。
そこでいよいよ「奈良と言えば鹿」の鹿さんたちが登場。
思えば、高校の修学旅行でガイドさんに、
「このあたりは鹿のフンがたくさん落ちてますから気をつけて~」と言われ、
言われたそのとき靴の裏を見たら、もうフンがついてた!という因縁の「奈良の鹿」なのだった。
♪奈良の春日の青芝に~腰を下ろせば鹿のフン
という吉永小百合の歌が、頭の中に流れ出す。
♪ふんふんふーん黒豆よ、ふんふんふーん黒豆よ
同じ轍を踏まぬよう注意深く、
しかし、乗らねばならぬ電車の時間が近づいていることもあり足早に、
鹿のフンゾーンを抜けたのだけど・・・、
♪ふんふんふんふんくーろまーめーよぉー
そこで靴の裏を確認したところ、結局同じ轍を踏んでいたのでした。
ちっ、黒豆じゃねーよ、緑豆だよっ、と思いつつ、
これも奈良観光の定番のひとつなのだと、そのへんの葉っぱで靴をぬぐう。
そして、いつかまたリベンジに来よう、と決意を新たにしたのでした。
(追記)
そういえば、大阪でシンポジウムに参加するのが今回の主目的なのだった。
会場はベイエリアの高層タワー。
奈良から電車で1時間、一気に1000年くらい時を越えてます。

しかしなんだね、東京のお台場同様、大阪のベイエリアもタワーの足元は空き地だったりする。
これが20世紀が思い描いていた「21世紀」の夢の跡・・・。
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